床のコーティングの種類

床のコーティングの種類

床のコーティングには様々な種類があります。
まず、ワックスを使うアクリル系です。光沢を出すためのもので、塗り直しが簡単で価格が安いのですが、耐久性がなく水や洗剤に弱いというデメリットがあります。また、摩擦に強いウレタンを使用する場合は、乾燥までに数日かかります。油性のウレタンは施工中の臭いが少ないのですが、アルカリ性の洗剤に弱いという欠点があります。水性のウレタンは、ワックスよりも高い耐水性があり、安全性も高いのですが、気温や湿度の影響を受けやすくなっています。そしてガラスの場合は、紫外線カットの効果があり、水・溶剤・洗剤に強く、高い耐久性も有しています。クッションフロアの施工も可能ですが、補修後の上塗りをすることはできません。さらにシリコンでは、安全性が高くフローリングが滑りにくくなるのですが、耐久性が低く塗り直しが困難です。他にも、UVを用いることもあります。摩擦や熱に強く、耐久性や速乾性にも優れていますが、価格が高いというデメリットがあります。様々な種類があるので、メリットとデメリットの両方をしっかりと考慮して、床のコーティングを選ぶことが大切です。

床のコーティング剤を比較

近年ではフローリングの床を保護し、寿命を延ばすためにコーティングを施す事例が増えてきました。現在、一般に流通しているコーティング用の原料は4種類あり、材料費と工賃を合わせた費用総額が高額になるほど耐久性が高くなる傾向にあります。
4種類のうち最も高額なのはガラスで、以下UVウレタン・シリコン・ウレタンの順となります。それぞれの耐用年数を比較すると、ガラスが20年から30年程度であるのに対しUVウレタンは10年から20年、シリコンは5年から10年、ウレタンは2年から3年程度といった具合です。ただし、日当たりや使用頻度など、それぞれの住宅の環境によって耐用年数は若干変化します。また、希釈率によっても変化が生じます。原料を薄める溶剤の量が多くなるほど費用は安くなる代わり、耐久性は低下します。
これらの耐用年数の違いは、簡単に言えば硬度の違いに起因します。つまり、原料を塗布した後の被膜が硬ければ硬いほど、その下の床面を保護する力が強くなるということになります。